2014
05.23

「饅頭怖い!?」

「夜の八重桜」の中に出てきた、エッジとリディアがおやつのお饅頭のことで喧嘩になった時の話を書いてみました( ̄▽ ̄)







「饅頭怖い!?」







ある日の昼下がりのエブラーナ城。





(あ、もう1個しかないや…。エッジと半分こね。)

3時のおやつにエッジと饅頭を食べようと箱を開けたら1個しかないことに気付いたリディア。箱から饅頭を取り出してお皿に乗せ、お盆に乗せて執務室まで持って行った。


執務室に入ると、エッジはいなかった。

(あれエッジ、トイレかな?)


「そうそう、お茶淹れて来なくちゃ。」

リディアは饅頭を乗せた皿を机に置き、調理場へと向かった。




一方その頃、リディアと入れ違いにエッジが執務室に戻ってきた。


(ふー、今日はなかなか疲れるぜ。)


そう思っていると、机の上に置かれた饅頭がエッジの目に入る。


「お!リディアの奴、3時のおやつを用意してくれたんだな。」










調理場にいるリディアは、エッジの好きな玉露の缶を取り、2人分のお湯を沸かす。

「エッジ、このお茶好きなのよね~。」

忙しいエッジの仕事の合間のティータイムは、彼と一緒に過ごせるリディアの大好きな時間。自分達の湯呑みを出し、夫の喜ぶ顔を浮かべながらお茶を淹れる。


淹れた玉露の香りは独特で、その味は渋いながらも絶妙な甘みと旨さ。ミストやバロン地方で飲まれている紅茶とは全く違う美味しさである。エブラーナに住んでからは文化の違いを感じることが多く、リディアにとっては何もかもが新鮮だった。



お盆に湯呑みを乗せ、鼻歌混じりで執務室へと戻るリディア。


(エッジ、戻ってるかなぁ…?)


ドアを開けると、エッジがいた。

「あ、エッジ。お茶淹れてきたわよ。」
「おぅ、ありがとな。」

エッジは立ったまま書類を手に持ち、何やら口をもぐもぐさせているので、まさかと思ったリディアがお饅頭を乗せていたお皿を見ると…


「あっ、お饅頭がない…!」
「ん?」
「それ最後の1個だからエッジと半分こしようと思ってたのに…!」


リディアがそう言った途端、エッジの喉がゴクリと動いた。















非常に気まず~い空気が2人を包み込む…。







「わ…悪りぃ、リディア…。」
「そんなぁ…!私も食べようと思ってたのに…。」


仕事の疲れが出てくる時間帯の糖分補給と夫との会話は、リディアのとても大事な時間。せっかくの楽しみをぶち壊され、今にも泣き出しそうなリディアの顔を見たエッジは、どう弁解しようか必死に頭を巡らせる。



「あ、いや…その…お前はもう自分の分は食ったもんだと…。」
「何よそれ!いつも一緒に食べてるじゃない!1つしかないのに、おかしいと思わなかったの!?」
「あ、あぁそうだな…。」


(や、やべぇ…殺される…。)


この世界で1番の黒魔法の使い手とも言えるリディアから、何やら殺傷力のありそうな魔力が放出され始めているのを感じるのは気のせいか。慌てたエッジはリディアを宥めようと、彼女の肩を優しく撫でる。


「リ、リディアすまねぇ…!今すぐ調理場の子に饅頭買いに行ってもらうように言ってやるよ!」
「担当の子には買っておくの明日のおやつの時間まででいいからって言ってあるもん。そんな事したら忙しいのに気の毒じゃない!」
「う…そ、そうか。なら、他に茶菓子がねぇか見てきてやるよ!」
「…もう何もないわよ。さっき見てきたもん。」


何を言っても空回りしてしまう残念なエブラーナ国王。怒って低い声で話すリディアからはデスの魔法が放たれそうな空気が漂っている。必死にどうやってこの場を乗り切るか考えを巡らせるエッジだが、戦闘の時以上の緊迫感の中、変な汗が身体中から吹き出てくるだけだった。



「あ、えーと…その…。」
「もういいわよ!」



必死に何かを言おうとする夫をピシャリと遮り、持っていたお盆を机に置いて自分の湯呑みを取って椅子に座り、立ちつくすエッジを尻目に仕事を再開するリディア。彼女からは背後にいるエッジに向かって、近寄るんじゃねぇ話しかけたらぶっ殺すぞてめぇオーラが発されていた。




エッジはそれに対抗し、申し訳ございませんもう2度といたしませんお許し下さい王妃様オーラをリディアに向かって放ってみる。しかしあっという間に彼女の殺気立ったオーラにかき消されてしまい、デスの魔法で現れる死神がエッジを睨みつけているのが見えた。


(ひ~…!!!まだ死にたくねぇよ…!)


何とか一命をとりとめた(?)エッジは、リディアの淹れてくれたお茶を飲もうと、お盆の上の湯呑みを手に取り、自分の椅子に座った。



ここは仲直りするきっかけをつかもうとお茶を啜り、チラリとリディアを見ながら…




「あー、美味い!大好きな嫁さんに淹れてもらった茶は最高だな~!」
「…。」














余計に気まずいだけだった。







エッジの身体からは変な汗が再び吹き出てくる。戦いの時は冷静な判断を下せるようになったエブラーナ国王だが、相手がリディアとなるとまるっきりそれが不可能だった。詫びのキスをしようにも、リディアの身体に触れようものなら即死しそうな雰囲気である。


(まさに、食べ物の怨みは恐ろしいってやつだな…。)







リディアから絶え間無く放たれる殺気立ったオーラは、ビシビシとエッジの身体を突き刺す。




(あ~、誰か決裁のサインでももらいに来てくれねぇか…このままじゃ俺死んじまう…。)





すると、執務室のドアがノックされた。

「!!おぅ、入っていいぞ!」
「失礼致します!」


入ってきた数人の家臣達は、気まずい雰囲気の中にいるエッジの目には光り輝く救世主に見えた。



「ご苦労さん。どうした?」
「はっ!新施設建設現場の測量の結果なんですが、先程現場の者から報告書が届きまして…」
「おっ!早いじゃねぇか。んでどうだったんだ?」
「建設にあたっては特に問題はないかと思われますが。」
「んー、そうか。そういやあの辺は地震とかは大丈夫なのか?昔、大地震があったって聞いた気がするぜ?」
「そうですか…記録を見てみないと分かりかねますので、お持ち致します!」

「!!あ、なら俺が記録を見に行く!お前らの部屋にあるのか?」
「いえいえ、こちらにお持ち致します!」


せっかくのこの気まずい雰囲気から逃れるチャンスだというのに、家臣達の丁寧さはエッジにしたらありがた迷惑だった。


「いや、俺が行く!お前らも忙しいだろ?」
「はぁ…ではお越しいただけますか?」
「お、おぅ!」


(ふ~、助かったぜ!次回のこいつらのボーナス増額しておくかな…。)


エブラーナ国王よ、それは職権濫用に該当しないか。エッジは執務室を後にし、家臣達にひょこひょことついていった。







そしておよそ1時間後…



「さて…。」



記録を確認し終わったエッジはキョロキョロと周りを見渡しながら中央塔の出口に着くと、音を立てずに屋上へと飛び上がる。そして気付かれないように外壁を飛び越えてこっそり城を出ようとすると…


「お館様!」

家老が気付き、エッジを呼び止める。

(じい…何でいつもこのタイミングで…)

苦い顔をするしかないエッジ。

「どちらに行かれるのですかな?」
「あ、いや…ちょっと野暮用ってやつだ。」
「はい?」
「心配すんなって!すぐ戻って来るからよ!」
「そう言っていつも長時間帰って来られないではないですか!もうミストに行く用事もないというのに、一体どちらへ行かれるのですか!」
「いや、本当にすぐ帰って来るって!30分かそこらだからよ!」

「…そうでございますか。ではお気をつけて…。」
「お、おぅ!すまねぇな、心配かけて。」



家老が城内に戻って行くのを見届けると、エッジは忍者としての脚力を活かして目にも止まらぬ速さで走り出した。




(早く行かねぇと…!)












「はぁ…。」


執務室にいるリディアがため息をつく。糖分補給ができなかったせいで頭にエネルギーが回らず、仕事が捗らない。


「もうすぐ夕食だし、それまでの我慢よね…。」




リディアは再び書類と向き合い、仕事を続けた。






そして…









リディアがエネルギーを使い果たした身体を引きずり、王族用のダイニングルームに行くと…


「おぅ、リディア。」
「…。」


エッジの呼びかけには応えず、下を向いて自分の席に座り、空腹も手伝ってか、リディアは再び殺気立ったオーラを放つ。



いつもは豪快に組んでいる脚をきちんと閉じ、手は膝の上、椅子に深く腰掛け、縮こまるエッジ。





(頑張れ、俺…もう少しの辛抱だ。)





食事が配膳されると、無言の夕食が始まった。エッジはチラチラとリディアの様子を見ながら食事を口へ運ぶが、リディアはエッジの方を全く見ようとしない。




(お、東利の柴漬け!これ美味いんだよな~。)


エッジがお気に入りの漬物が出されているのに気付き、食べようと箸を伸ばした。すると、何ということかリディアの箸と重なった。重なった箸からも寒気がするような殺気が伝わってきて、思わず身震いするエッジ。



「…あぁ、悪りぃ。先に取れよ。」



リディアは無言で漬物を先に取る。




饅頭1つの事で、ここまで怖い思いをするはめになったエブラーナ国王は、黙って食事を続ける。



「ごちそうさまでした。」


リディアは食事を終え、エッジなど気に留める様子もなく席を立とうとすると…



「奥方様、本日は食後のデザートがございますよ。」

「え!?」



侍女のデザートという言葉を聞き、3時のおやつにあり付けなかったリディアの目がキラキラと輝き出した。


「こちらでございます。」


侍女がニコニコしながら持ってきたのは、お皿に乗せられた3本のエブラーナ菓子・みたらし団子だった。老舗のエブラーナ菓子屋で売られており、濃厚なタレとコシのあるもちもちとした団子が特長で、他国からも注文が来るほどの人気なのだ。


「わぁ…!!このお団子、また食べたいと思ってたの!」



リディアは婚約期間中、エッジに店に連れて行ってもらったことがあり、そこで1度このみたらし団子を堪能したことがあった。しかし国内外で大人気なために品切れが続き、リディアがエッジにまた食べたいとおねだりしていたのだが、その後は入手が不可能だったのだ。



「いただきまーす!」



リディアは満面の笑みでみたらし団子をぱくっと口に入れた。程よく醤油味のついた甘いタレと、団子のもちもちとした食感がリディアの口の中で絶妙なハーモニーを織り成す。


「ん~、おいしーい!!」


幸せそうなリディアを見て、エッジは微笑む。


「美味いか?」
「うん!」


さっきまでの殺気立ったオーラは消え去り、すっかりご機嫌のリディア。1本だけでは足りず、もう1本手に取ると、それもあっという間に平らげる。


(ん~幸せ~!)




最後の1本のみたらし団子を前に、リディアはちらりとエッジを見た。


「いいぞ、好きなだけ食えよ。」


にっこり笑う夫を見たリディアは、さっと最後の1本を手に取る。もぐもぐと幸せそうに団子を食べるリディアを、終始笑顔で見つめるエッジ。


「はぁ~、おいしかったぁ。お菓子買っておくの、明日のおやつの時間まででいいって言ったのに。それにこのお団子、よく手に入ったわね?」



それを聞いた侍女はにっこりと笑う。



「奥方様、みたらし団子はお館様がご用意されましてございます。」

「えっ!?」



リディアがエッジを見ると、彼は照れ臭そうに少し視線を逸らしながら微笑んでいた。




(エッジ…!)







2人はダイニングルームを出た。

「リディア。」
「ん?」
「…執務室で待っててくれねぇか?」
「…うん。」




(エッジ…あんな遠くまであのお団子買いに行ったの?)




リディアが執務室で待っていると、エッジがお茶の入ったリディアの湯呑みを持ってきた。


「ほら、飲めよ。甘いもん食ったし、喉渇いてるだろ?」
「うん…。」


夫が淹れてくれたお茶を啜ると、リディアの身体いっぱいに温もりが広がっていき、幸せな気分になってくる。


「おいしい…。」
「へへへ、そりゃ良かった。」



自分の椅子をリディアのすぐ横に寄せてそこに座り、彼女をじっと見つめるエッジ。



丸く見開かれたリディアの大きく透き通った翡翠色の瞳がぱちぱちと瞬きし、長い睫毛が揺れ、その美しさにエッジの胸は高鳴る。



鍛え上げられた腕がリディアの背中に回り、ギュッと彼女を抱き締めた。


「エッジ…?」


妻と視線を合わせたエッジはゆっくりと彼女と唇を重ねる。



ちゅっ、ちゅぷ、ちゅぶっ…



口周りからねぶり上げるような夫の口づけを、リディアはポーッとしながら受け入れる。


エッジの舌はリディアの上唇と下唇をぐるりと舐め上げ、両方の口角も舌先でぺろりと舐める。


顔を離すと、リディアの頬はほんのり赤らんでいた。昼間の出来事のせいで、何となくエッジと視線を合わせづらくなり、少し俯くリディア。


「へへ…お前の口周りがみたらし団子のタレだらけだったからな。」
「…嘘ばっかり。」



どう反応すれば良いか分からず、もじもじするリディア。するとエッジが彼女の手をそっと握る。



「リディア…今日はすまなかった。饅頭食っちまってごめんな。」
「…。」


「俺が悪かったよ、ごめんな?」


エッジの顔を見ると、真面目だけれどとても優しげな表情で、リディアは胸がドキドキしてしまう。




ゆっくりと重なってくる夫の唇。ふんわりと柔らかくて優しくて、そっと自分の唇を食むようなその動きに、リディアは全身が蕩けてしまいそうな気がした。


握られていた手の指が絡み合い、エッジの唇がだんだん深く侵入してきた。


「ん…エッジ、やめてぇ…。」



きつく当たったのに優しくされて、気まずいリディアは思わず顔を背けるが、そうされてもエッジは色白の頬にちゅっちゅっとキスをし続ける。


「お前のほっぺた、あのみたらし団子みてぇにもちもちしてるな。食ったら美味そうだな~。」
「んもう…何言ってるのよ。」


嬉しそうに自分にキスする夫の顔を見て、リディアは恥ずかしくなってますます顔が赤くなり、彼に背中を向けた。


「リディア…こっち向いてくれよ。」
「嫌っ…。」



リディアの機嫌が治っているのを分かっているエッジは、後ろから彼女を抱きすくめる。妻の柔らかな緑の髪から香る、甘く優しい匂いをゆっくり鼻で呼吸して堪能し、耳朶をかぷっと噛む。リディアがピクッと身を竦めるのを見て、今度は首筋にそっとキスをする。

「やぁっ、エッジ…!」

リディアが首を竦めるが、エッジは強引に唇を彼女の首筋に割り込ませ、柔らかなキスを繰り返す。


「んっ…もうっ…!」


そう言うと、エッジは首筋へのキスをやめ、さっきよりもギュッとリディアを抱き締めた。じっとしているリディアの背中からは、心臓がドキドキしているのが伝わってくる。


「リディア、すまねぇ…。愛してるぜ。」


耳元で夫に愛の言葉を囁かれ、リディアの鼓動はますます早まった。


(やだぁ…恥ずかしいっ…!)



「なぁ、こっち向いてくれよ。お前の顔が見たいんだ。」



もうこれ以上夫からは逃げられないと思ったリディアは、ついに身体を彼の方に向けた。するとエッジの顔がみるみるほころぶ。


「ん~、可愛いお顔だなぁ。」
「何なのよ、バカ。」
「あ?可愛いから可愛いって言ってるんだぞ?」




エッジが裏表のないストレートな性格なのを知っているリディアは、お世辞じゃないことを分かっていたのだが、喧嘩した手前、簡単に喜びを表現できなかった。


「リディア…許してくれよ。」


エッジは許しを乞いながら、再びリディアの手を握る。


「…エッジ。」
「ん?」

「あのお団子、いつ買いに行ったの?」
「お前と喧嘩して、昔の記録確認しに行った後だぜ?」
「え?飛空挺の音、何も聞こえなかったのに…。」


以前店に行った時は遠いからと飛空挺を使ったのだが、空いていた執務室の窓からはそれらしい音が全く聞こえた覚えがない。もし歩いて行ったのならば往復で半日はかかる距離なのに…とリディアが不思議に思っていると、エッジはニタリと笑った。


「俺を誰だと思ってんだ?忍者の俺が全力で走れば、30分で帰って来れるってーの。」
「!?」




「前はお前と一緒だったから飛空挺使ったけどよ、今日は俺1人だったからな。」
「…うん。お団子、売れ残ってたの?いつも売り切れで、エッジから注文してもらっても手に入らなかったのに。」
「おう、今日はラッキーだったぞ。もし売り切れてたらもう他の店に違う茶菓子買いに行っても閉店してるぐらいの時間帯だったから、ヒヤヒヤしたけどな。」


リディアと仲直りするために、エッジは一か八かの賭けに出ていたのだ。リディアの翡翠色の瞳が少し潤む。


(エッジったら無茶ばっかりして…。)


たかが饅頭1個のことであんなに怒ってしまったリディアは自分が恥ずかしくなった。


「リディア…俺が悪かったよ、ごめんな。」


深い目の色で見つめられたリディアはもう目を逸らせなかった。最早口にできる言葉は、ただ一つだけ。









「エッジ……私こそ…あんなに怒っちゃってごめんね?」






エッジの表情は一気に緩み、リディアは強く強く抱きしめられた。


「やだぁエッジ、苦しい~!」
「ん~リディア~、許してくれてありがとな。」
「だって仕方ないじゃない…。私のためにそんなに頑張ってくれたんだもん。」


やや不貞腐れたような言い方をするリディアに上目遣いで見つめられたエッジは、鼻血が出そうな程の衝撃を受けた。




(あぁ…可愛い過ぎるぜ。そんな事したら、俺は何でも許しちまうぞ。)




「じゃ、じゃあリディア…ここに仲直りのチューを…。」



エッジがニヤニヤしながら自分の頬を指差した。

「もう~、手のかかる子ねぇ。」
「お前の旦那だぞ?責任持って面倒見ろよ?」
「はいはい。」





ちゅっ。



「!!!」


エッジが驚いて唇を手で覆うと、リディアはにっこり笑っていた。


「うふふ、特別サービスよ?」


興奮して熱い血がエッジの身体中を巡り出し、顔が真っ赤になる。



「くそっ、リディアてめぇ…!」
「きゃあぁぁっ!」



リディアが身動きできないぐらいにギューっと抱きしめるエッジ。


ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ…



顔の角度を変えながら、猛烈な連続キスをリディアに浴びせていく。その気持ち良さにリディアの身体からは力が抜けていった。



「んっ、んっ、ん…。」


リディアがキスの僅かな合間に鼻で呼吸していると…



ちゅぅぅぅぅっ…!!



最後は強力に唇を吸い上げる口づけが待っていた。


「はぁっ、はぁ…。」



口づけの後、呼吸を整えながら自然に見つめ合い、笑いがこぼれる2人はまた唇を重ねながら会話を始める。


「んふぅ、エッジ…お団子美味しかったよ。」
「ん…美味かっただろ?俺の愛がこもってるんだからな。」
「うん…ふぅ、エッジ、ありがとう…。」





すっかり仲直りしたエブラーナ国王夫妻。この後も執務室の中で、饅頭よりも、みたらし団子よりもずーっと甘い甘い口づけが続きましたとさ…。




ー完ー

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