2014
06.07

「発熱」

TA後エジリディSS第12弾です♪こんな話が出来上がっちゃいました。管理人は笑いに走る関西人だからということで許して下さい(^◇^;)






「発熱」







(うー…苦しい。暑いし動けねぇ…。)


エッジは今朝から何年振りか分からないぐらい久々の高熱に苦しんでいた。ここ最近は連日城を留守にする公務と、真夜中まで執務室にこもる多忙さに加え、日に日に厳しくなる冬の寒さも相まって、朝の稽古中にダウンしてしまったのだ。



部下達に部屋まで運ばれ、今は寝室で横たわっている。ぜぇぜぇといつもより浅く早い呼吸をするエッジの横には、美しい妻リディアが心配そうな面持ちで椅子に腰かけている。


「あー…この俺様が熱出すなんてなぁ…。」
「もう、最近あんな忙しかったんだから、体調崩さないほうがどうかしてるわよ。今日はおとなしくしててよ?」
「ん…。」


高熱のせいで会話をするのも辛い。しかも食欲がなく、リディアが解熱剤を持ってきたが、何も食べていないために服用できない。


「エッジ、何か食べられそう?」
「いや…。何か飲むもんくれ。食えそうにねぇ。」


リディアに支えられてやっとのことで起き上がる。

「ほら、飲める?」
「あぁ…。」

リディアが右手でエッジの背中を支え、左手で水の入ったコップを持ち、エッジの口元に持っていく。二口ほど飲んだ後、エッジは再びベッドで横になる。


いつもは元気いっぱいの夫だけに、リディアは心配でたまらない。そっとエッジのおでこに手を乗せると、彼を苦しめる高熱が伝わってきた。


(何も食べれないんじゃ薬飲めないし…。どうしたらいいかしら。)


とりあえずはおでこを冷やしてあげようと、リディアは寝室を出る。城の調理場へ行き、氷水とタオルを用意した。寝室へ戻ろうとすると、途中の廊下で家老と出くわす。

「おぉ奥方様!お館様のお加減は?」
「今部屋で寝ているんだけど、熱が高くて食欲がないの。何も食べていないから、薬も飲めなくて…。」
「うむむ、さようでございますか…。お館様も最近はご多忙でいらっしゃいましたからな…。」


数か月前にエッジはリディアと結婚して以来、王としての仕事に一層精を出すようになっていた。10数年想い続けた愛しいリディアが妻となってくれたのだからどんな過酷な公務も張り切って引き受けていたのだ。しかし人間には限界があるのだということを、新婚で浮かれていたエブラーナ王は忘れてしまっていたようであるが…。



しばらく考え込んだ後、家老は何か思い付いた。

「そうじゃ、あれならば食欲がなくても大丈夫ですじゃ!」
「え?何か効くものがあるの?」
「はい!しばしお待ち下され!」


そう言って家老は城の奥へと引っ込み、程なくして戻ってきた。その手には…

「奥方様、これならば大丈夫ですじゃ!」
「???これは…薬?」
「はい!座薬でございます。これをお館様に!」


ざやく?初めて聞く薬の名前に怪訝な顔をするリディア。


バロンやミスト地方では風邪や高熱の治療は飲み薬や点滴が中心で、座薬はあまりメジャーではなかったため、存在を知らない者も少なくなかったのだ。


リディアの表情に気付かない家老のもとに、執政に関わる家臣の一人がやって来た。

「お話中失礼いたします。ご家老、昨夜のエブラーナ港の建設の件ですが…。」
「何!?ならば急がねば!では奥方様、お館様をお頼み申し上げますぞ。」
「えっ?は、はい…。」


家老と家臣は会議室へと行ってしまった。


しげしげと座薬の入った袋を見つめるリディア。

「…変わった形の薬ねえ。けどこれなら大丈夫だって言ってたし、早くエッジに飲ませてあげなくちゃ。」


使い方を知らないリディアが寝室へと戻ると、相変わらずエッジはしんどそうにベッドに横たわっていた。

「エッジ、大丈夫?今からおでこ冷やしてあげるからね。」
「あぁ…。」

冷やしたタオルをエッジのおでこに乗せるリディア。


「ね、エッジ。何も食べてなくても大丈夫な薬もらってきたよ。じいやがこれなら効くって。」


そう言って嬉しそうにエッジに座薬を見せるリディア。するとエッジは高熱で苦しいながらも切れ長の目を見開く。

「そ、そうか、リディア…。入れてくれるのか。ありがとな。」

まさか使い方を知らないとは思わず、愛する妻に座薬を入れてもらえるのだと興奮したエッジの体が一段と熱くなる。

「ね、起き上がれる?」
「あぁ…。」

エッジは横たわったまま、布団の中で寝間着のズボンと下着を脱ぎ始めた。何やらもぞもぞと動く夫の様子を見たリディアは、不思議そうな顔をする。

「エッジ?何してるの?」
「何って、座薬の準備してんだよ。」
「え???準備?」


「あ?…お前もしかして、座薬知らねーの?」
「あ…うん。初めて聞いた。」


エッジは思わずニタリと卑猥な笑みを浮かべる。リディアは年を重ねる度に女性としての魅力を増しているが、純粋な心を持つがゆえに、世間知らずなところが未だに見受けられる。しかしエッジにはそれが新鮮で可愛くてたまらない。


「リディア、これはな…。」
「うん?」


エッジはリディアに座薬の使用方法を耳打ちする。



「えええええ!?お、お尻の穴に?」

顔を真っ赤にするリディア。

「そうだぜ。いやぁ、嬉しいなぁ。可愛い嫁さんに尻の穴まで見てもらえるなんて。」


そう言ってエッジは高熱でだるい体を起こそうとする。

「いやっ…!バカ!自分で入れてよ!」
「なんだよ~、旦那が病気だってのに冷てえ奴だな…。」

「だって…。」
「自分じゃうまく入れられねーよ…。なぁ、入れてくれよリディア~。うー…熱で苦しい…。」

「もう…分かったわよ。」
「うほっ!幸せだな~。」
「バカッ!」

バカという言葉もリディアに言われると嬉しいエッジは掛布団をベッドの端に寄せ、四つん這いになってリディアに尻を見せる。リディアは座薬を一つ手に取り、エッジの尻と向かい合う。


(やだぁ…エッジのお尻の穴がひくひく動いてる…。)


エッジはリディアに尻の穴を見られて興奮が止まらない。もっと見てくれと言わんばかりに、尻を左右に振っているように見えるのは気のせいか。



深呼吸してリディアは腹を決める。


「…エッジ、入れるよ?」
「おぉ。」


リディアは座薬をエッジの肛門に挿し込んだ。ひんやりとした刺激がエッジの肛門を満たす。


「ぬほっ…!くはぁっ…!」
「へ、変な声出さないでっ!う~ん、もうちょっと奥まで入れないと…。」

座薬を正しい位置に入れようと、リディアは人差し指の先をきゅっとエッジの肛門に押し込む。


「おおおぅっ!」


リディアの指が自分の尻の穴に入ったのを感じ、またしても奇声を発するエッジ。


「…はい、座薬入ったよ。」

恥ずかしそうにリディアが言う。



「はぁ~っ、ありがとなリディア。」
「もうっ…。早くパンツ履いてよ。」


四つん這いになっていたエッジはベッドに仰向けになり、リディアに視線を送る。


「な、何よぉ。」


下半身裸の夫を直視できず、顔を背けながら答えるリディア。


「なぁ、パンツ履かせてくれよ。」
「…!自分でしなさいよっ!」

「いいじゃねーかよー。今日は安静にしろってお前が言ったんじゃねーか。」
「そ、そうだけど…。」

「履かせてくれよぉ…。夜のエッチの後はあんなに優しいのに。」
「バ、バカッ!…しょうがないなあ、今日は特別だからね!」


リディアはエッジに下着とズボンを履かせ、掛布団をかけてやった。


「リディア…ありがとな。大好きな嫁さんにこうやって世話してもらえて、俺は幸せもんだよ。」

そう言われて、リディアは照れ臭そうに顔をそむける。


「…病気なんだし、世話するわよ。」


照れ臭さに加え、夫の尻の穴を見た上に中に指まで入れてしまうという、リディアにはショッキングな体験が続いたため、素っ気ない返事をしてしまった。




気付くとエッジは一連の騒動(?)で疲れてしまったのか、眠りに落ちていた。










数時間後。



「エッジ、気分はどう?」


仕事の合間を縫って夫の様子を見に来たリディア。


「ん…大分楽になったぜ。」
「薬効いてきたのかしらね。熱測りましょう。」


呼吸も表情も落ち着き、自分で起き上がれるようになったエッジ。


「お、微熱になったな。」
「あら本当ね。何か食べれそう?」
「あぁ、腹減ったぞ。何か食わせてくれねぇか?」
「じゃあ何か作ってくるわ。待ってて?」
「おぅ…。」




およそ30分後…



「エッジ~、お待たせ。」


リディアの持つお盆の上には、熱々のお手製たまご粥。

「う、美味そうだな…。」
「ふふ、美味しいわよ?じゃ、ここに置いておくわね。」


リディアがお盆をベッドサイドのテーブルに置こうとすると…


「なぁ、リディア…。」
「ん?」


「…食べさせてくれよ。」

「なっ…何甘えてるのよ!自分で食べてよっ!」


甘えまくりな夫に檄を飛ばすリディア。

「いいじゃねぇかよ~。」
「もう微熱まで下がってるんだから自分で食べれるでしょ?仕事しないといけないのにっ!」


リディアに突き放され、エッジは悲しげな表情になってゆく。


「ひでぇなぁ…俺、病気なのに…。」


声を震わせ、捨てられた子猫のような目で妻を見つめるエッジ。


「んもう…しょうがないわねぇ。」
「食べさせてくれんのか?嬉しいなぁ、ぐふふふふ。」


エッジの隣に座り、熱々のたまご粥をスプーンに取ったリディアは、それをそのまま彼の口元へともって行った。


「お、おいおいおい!ふーふーしてくれよ!火傷するじゃねぇか!」
「も~、わがままねぇ。」
「お前わざとやってんだろ!」



仕方なくリディアが息を吹きかけてたまご粥を冷まし、エッジの口元へともって行くと…


「リディア…『エッジ、あーんして♡』って言ってくれよ~。」
「もう!どんだけ注文が多いのよ!?」
「注文って何だよ?病気の旦那に対する愛だろーが。」
「そんなの恥ずかしいもん!」
「いいじゃねぇか~、ずっとやって欲しかったんだよ。」


病気なのをいいことに甘えたい放題の夫に呆れるリディア。


「まったく…1回しか言ってあげないからね?」
「言ってくれるのか?嬉しいなぁ~。」


リディアは照れ臭そうに息をつく。


「はいエッジ、あーんして?」

エッジが満面の笑みで口を開けると、リディアはスプーンに乗ったたまご粥をそこに入れてやった。もぐもぐと口を動かし、ごっくんと飲み込むエッジ。

「ん~、美味いなぁ!」
「もう、バカ。」


エッジのおねだり通りにリディアはたまご粥をエッジの口に運んでやると、あっという間に平らげた。


「あぁ…美味かったぞ。」
「本当?よかった。」
「ありがとな、リディア。」


愛する妻の手料理を食べさせてもらえたエッジはほっこりとした顔でリディアを見つめる。

「そんなに見つめないで…。ほら、薬飲んで寝なさいよ。」
「おぅ…。」



褒められて満更でもないリディア。エッジが薬を飲んで横になる姿を見届けると、再び仕事に戻った。











そして、翌朝。



リディアが目を覚ますと、隣のベッドには、すっかり元気になって服を着替えるエッジがいた。

「お、起きたか。おはようリディア。」
「お…おはようエッジ。もう大丈夫なの?」
「おう。すっかりよくなったぜ。」

それを聞いてほっとするリディア。

「よかったぁ。」

自然と笑顔がこぼれる。その可愛い笑顔を見て、思わずエッジはリディアにちゅっと口づけする。

「んっ…。もう、病み上がりなのにこんなことしてぇ…。」

翡翠色の瞳を潤ませ、頬を真っ赤に染めるリディアが可愛くて、エッジはますます嬉しくなる。

「お前のおかげで元気になったよ。ありがとな。」

エッジはリディアをそっと抱き寄せ、今度はおでこと頬にキスをする。

「何といっても、座薬入れてくれたからな。」
「そうよ、あんな恥ずかしいことさせて…。」


ニヤニヤするエッジに頬を膨らませて不機嫌な表情を見せるリディア。

「そんな怒るなって。今度お前が熱出したら、俺が座薬入れてやるからさ。」
「…!!いいもんっ、飲み薬で何とかするもん!」
「そんな照れるなよ~。もう何回もお互いの裸見てるじゃねえか。尻の穴ぐらい…」
「バカッ!!!!」


リディアの拳がエッジの頭に直撃した。







今日も、エブラーナの平和な一日が始まる…。


―完―
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